2021年6月3日木曜日

Spoiler Alert: English Word Trivia: from the Disney Animated Film: MOANA

※ネタバレ注意※

ストーリーそのものの解説はありませんが、文章の中でネタバレする部分もあります。

まだ映画を観ておらず、ネタバレを避けたい方は、映画視聴後に当ブログ記事の閲覧をお願いします。 




日本では、2017年3月公開のディズニー映画。

「モアナと伝説の海」

The original title is simply "MOANA". 

こういうパターン多いですよね、元の題名がすごくシンプル→邦題が長くなる。

「モアナ」だけだと情報が少なすぎると感じられそうだからでしょうか。一般的に英語圏の映画の題名って数単語だけだったりしますが、その辺も文化の違いなのかも。


さて、この「MOANA」でも、とてもいい表現や言葉がたくさん出てきます。

特に歌は、英語で直に聞き取れると歌詞とリズムもピッタリですし、もっと楽しめますよ!

ということで、モアナと伝説の海、での単語をピックアップして、より英語を理解してみましょう。


主要キャラクターの一人、Dwayne Johnson さんが声担当なのが "Maui" ですね。

彼は、Demi-God として登場します。Demi- というのは一般的に 「"Full"ではない」、「半分」、「ちょっと(格的に)下」、という意味で単語の前に付きます。

他の一例だと、バレエで”Demi-pointe” があります。フルのポイントじゃなくてデミ(つま先だけフレックスする)ポイント(おフランス語読みだとポワント)という使い方。

Demi はあまり単語として使われる数は多くないので、僕がパッと思いつくのは、Demi-Pointe と Demi-God だけですw

ギリシャ神話などがテーマの映画だと、このデミゴッドは良く聞きます。


さて、その Maui なのですが、Demi-God なのでいろいろと超人間的なことができます。

その一つが、Shapeshift =姿形を変える→変身です。X-Men では Raven (Mistique) が得意ですよね。

で、その Shapeshift ができる人は「Shapeshift-er」です。~が出来る、~する、という言葉の語尾に-er を付けることで「それができる人」「それをする人」、って言い方はすごく多いです。

play → player

 fight → fighter など。


~をする人、というか、~な人、という表現だと、-er以外には、-ist とかもあります。

ego → egoist 

style → stylist 


さて、

その Shapeshift の能力ですが、変身されたほうは騙されたり、戸惑ったりと混乱するので、手品的な「トリック」の技とも取れます。

日本語で使うと、元々の英語の意味とぜーんぜん違ったりすることも多いですが、この「トリック」は例外。

元々の "trick" もほぼ同じ意味。


そして、そんな Shapeshift などの Trick ができる Maui のことを、Grandma (the Village's Crazy Ladyですねw) は「Trickster」と、冒頭の昔話(伝説)語りの最中に表現します。


お星さまの Star ではなく、-ster です。

発音も微妙に違いますので、ご注意を。

~する人、の表現もいろいろありますね。Trick の場合は Tricker (あまり一般的ではない) でも Trickist でもなく、Trickster  になるんですよね。


そして、似た表現として。

今の世の中、女性だ男性だと二分してしまうのは憚られますが、あくまで歴史的な単語の表現として、多くの言語に女性形と男性形があります。

(元々、英語の Gender という表現は、言語(文法)としての女性形・男性形の意味で使われていたのが起源でもありますが。)

例えば、司会=MC などの Master of Ceremonies の Master 。


歴史的・言語学的根拠というより、そうなってるよねー、ってぐらいの感覚ですが、Master (若しくは Mister) の女性版は Mistress。

Master/Mister と Mistress だけ取ると分かりづらいですが、「校長先生」の Headmaster / Headmistress での使い分けだとああそうか、となります。(ハリーポッターシリーズで使われてますね)

なお、Mistress だけで使うと、不倫している女性的な意味も加わってきたりもありますが、マレフィセント2 の副題「Mistress of Evil」では全くそういう感じはないので、時と場合と使い方によって意味がいろいろあるということかと。


この言い方だと、男性の場合には-ster 女性だと -stress。

あんまり多くはない気もしますが、例えば、Seamstress は主に女性のお針子さん。

と、なると、男性は Seamster と言いたくなりますがw これもあんまり使わないみたいで、文化的な差(それこそジェンダー格差)からか、男性だと Tailor と言われることが多いみたいです。

でも、お針子さんとテイラーさんでは仕事内容に少し違いがありそうですが。

その辺も、女性と男性でのこれまでの雇用に差があるということなのかと。


なお、初めにお話ししたデミゴッドなんかのGodも、女性形はGoddess。なお、女神様には Deity という全く別の言い方も。

この Deity はあまりジェンダーは気にせず、女性的男性的中性的その他的w とにかく超人間的で、神話とか伝説で語り継がれている神様を表現します。

なので、God とGを大文字にして書いた時の、いわゆるキリスト教、ユダヤ教などでの「神」のことは通常 Deity とは言わないですね。


さて、Moana に於いて、その Deity は他でもない Tefi-ti です。

命を創造する力 To create life itself を持つのは、人では、これはやはり最終的には女性ですしね。もちろん男性が居ないと始まらないことでもありますが。

ということで、テフィ・ティは見た目もそのまま女性的な姿かたちの神として描かれています。


話を戻して。

~する人、~な人、という表現でも、もっと言うと全部そうなんですけどw 英語ってすごくイレギュラーが多いので、正直、覚えるしかない、って部分が大です。

言語学的に法則があるなしはともかく(そういう文法を掘り下げる理解の仕方って、実践ではあまり役に立たないので)、ただ、似たような例はいくつもありますが。

他にも、Duke/Duchess とか。

スチュワーデス物語の Steward/Stewardess なんかはもうNGワードっぽくなってて、Flight Attendantということで男女その他のジェンダーを問わず当てはめられる単語を使うのかな。

Princess は劇中ネタに使われちゃってますけど、男性形がPrinceっていうのはもう英語の歴史からも変わらなそうですが。

男性女性を問わない言い方… a member of Royal family とか?w


↑上の例のひとつ、校長先生で言えば、Principal という言い方だと男女同じ。どっちかというと北米で良く使うのかな。


日本語って、単語そのものはジェンダーニュートラルというか、別にいちいち単語に女性形男性形はあまりないんですよね。

(英語にはありませんけど、ドイツ語フランス語スペイン語辺りだと、本来は性別が無いものにも性別割り当たってたりしますよね。太陽=男性 月は女性とか。)


今後、英語でも性別を問わない表現がもっと増えてくるんだと思います。

モアナの住む Motunui も、リーダーは Chief ですし、お父さんであれモアナであれ、男女問わず村のリーダーになれる、別に表現変わんないシー。いいことです。


その分、日本語って話し方・語尾・トーン・表現では女らしい・男らしい話し方とか、男女を区別する点がすごく多いんですよね。話し言葉を文章にしたら、男っぽい、女っぽいという話し方はすごくはっきりします。

英語は、そこが逆。文章にして読んでしまうと、話し手が女性か男性かは比較的分かりづらいという。


それも、言語が文化に根差しているからですよね。


とりとめが無くなりましたが、今回はこの辺で。



So let's wrap up today's entry. 

Give it up and try to remember each word!lol

言語の習得って、近道ないんです!そこはもうあきらめて、コツコツと丁寧に学びましょう!


See you on the next article! 

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